バッタもん日記

人生は短い。働いている暇はない。知識と駄洒落と下ネタこそ我が人生。

耕作放棄地 その3

(2)復元
既に放棄されている農地を復元し、農業活動を再開することについて考えてみましょう。
基本的には、既に述べた耕作放棄地防止策と同じです。何らかの形で栽培を行うことで農地として維持していくことを目指します。
ただし、農地が一度放棄されたということは、そこでは農業を続けることが難しいということに他ならず、綿密に計画を立てないとまた放棄される恐れがあります。

また、何度も述べているように耕作放棄地はあっという間に草ぼうぼうになって荒廃します。農地に復元するには、家畜に草を食べさせるという安上がりな方法もありますが、時間がかかります。そのため、重機を使うのが一般的ですが、大きなコストがかかります。

耕作放棄地はもはや農業に限らず社会問題となっているので、様々なビジネスの対象となっております。例を挙げます。
クボタ(農機メーカー) 耕作放棄地再生支援 クボタeプロジェクト
http://www.kubota.co.jp/epro/agriculture/refield.html

株式会社マイファーム
http://www.myfarm.co.jp/index.html

農業生産法人 株式会社千葉農産
http://www.chibanousan.com/

先日述べた日本農業経営学会の懇親会で農水省の研究者に聞いたところ、耕作放棄地は土地を休ませているのと同じなので地力が大きく回復しており、農地に復元して数年間は大変な収穫が見込めるそうです。
化学肥料が普及するまでは、地力を維持する唯一の方法は休閑期を設けて農地を休ませることでしたが、それと同じことです。

次回は耕作放棄地の管理について説明します。