バッタもん日記

人生は短い。働いている暇はない。知識と駄洒落と下ネタこそ我が人生。

ドキッ! 死体だらけの平安京! ポロリもあるよ! ―命の重さの日本史―

はじめに 私はノーテンキな進歩主義者です。人類は少しずつ、一進一退を繰り返しながらも精神面で進歩し続けていると固く信じています。その根拠の一つは、街中で歩きたばこや立小便や痰吐きなどの下品な行為を見かけることが減った、というような日常の些細…

おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その3 気候と植生と歴史

はじめに 前回の記事から随分と時間が経ってしまいましたが、連載を再開します。日本の国土は南北に長いため緯度により気候が大きく異なり、亜寒帯から亜熱帯まで多様な気候帯が存在します。さらに富士山のような高山もあるため、標高でも気候が変わります。…

奇跡のリンゴのその後 ―ニセ農業からニセ医学へ―

1.はじめに 5年前に、「奇跡のリンゴ」という映画が公開されて話題になりました。モデルとなった人物は、木村秋則という農薬も肥料も使わずにリンゴを栽培することに成功したと「自称」している青森県のリンゴ農家です。 農業ルネッサンス(Facebook) NPO…

自慰のネタを「おかず」と呼ぶ理由 ―食文化に基づく考察―

1.はじめに いつ頃からかは知りませんが、現代の日本語では、自慰の際に性的興奮を高めるために用いられる道具を「おかず」と呼びます。私が睾丸紅顔の美少年であった平成初期の頃にはすでにその表現が用いられていたと記憶しております。当時、週刊少年ジ…

恐ろしい駅!

この陰嚢が目に入らぬか! ―性の形を考える―

はじめに 心情 私は筋金入りのエセリベラリストです。そして理系大学院博士課程を中退したエセ生物学徒でもあります。 そんな私が嫌いな言説は色々ありますが、特に嫌いなものが、保守派の連中による「デタラメな生物学に基づく性に関する説教」です。具体例…

なんで、たわしが東大に!?(弥生編)

蟻のママの姿見せるのよ

真実はここに

おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その2 日本の植生の特徴と変化(1)

おじいさんは山へはばかりに行きました。野糞。 1.はじめに 今回の記事では、人間による利用と破壊が植生にどのような影響を及ぼすかを述べるわけですが、最初にその大前提として必要となる基礎知識を説明します。中学校卒業レベルの科学知識があれば理解で…

おじいさんは山へしばかりに −日本における森林の利用と破壊の歴史− その1 概略

おじいさんは山へしばかれに行きました。おじいさんはドMでした。 1.はじめに 昔話の「桃太郎」の冒頭は、「おじいさんは山へしばかりに行きました」で始まることが一般的です。では、この「しばかり」とは何を意味するのか。このネタは森林学の書籍を読む…

国立環境研究所公開シンポジウム「ネオニコチノイド系農薬と生物多様性」レポート

1.はじめに 7/15(水)に、茨城県つくば市の国立環境研究所にて、公開シンポジウム「ネオニコチノイド系農薬と生物多様性〜何がどこまで分かっているか? 今後の課題は何か?」が開催されました。記事にて報告します。 実に楽しく、有意義なシンポジウムで…

老舗人文系出版社のトンデモ農業本

京都にミネルヴァ書房という出版社があります。私は専門外なので詳しくありませんが、人文書の版元として有名なようです。 この出版社が最近『いま日本の「農」を問う』というシリーズ書籍を刊行していますので、注目しておりました。今月刊行された新刊がこ…

日本農薬学会大会特別講演「ネオニコチノイド系農薬の使用規制でミツバチを救えるか」レビュー

昨日(3/20)、玉川大学にて開催された、日本農薬学会第40回大会に参加しました。目的は、同大学ミツバチ科学研究センター所属の中村純教授によるネオニコチノイド系農薬の規制に関する講演です。非常に重要な内容だと思いますので、レビュー記事を書く次第…

小沢一郎の低俗な農業擁護論

1.はじめに 私は純然たるノンポリ(死語)人間です。自民党も民主党も共産党も社民党も支持しません。 つい先日、政治界のトラブルメーカー、小沢一郎が農業擁護、食料自給率向上を訴えていました。農業は食糧安全保障や自給率、地域活性化の観点から考える…

私はチャーリー

フランスの新聞社、シャルリー・エブドに対するテロ事件の影響で、フランス語の「Je suis Charlie(私はシャルリー)」が世界的に反テロ活動の合言葉となっているようです。 このテロ事件並びに反テロ運動に関するコメントはしません。フランスを含む欧州で…

STAP細胞騒動に関する愚見

1.はじめに STAP細胞を巡る騒動は未だに続いています。今回は、この一連の騒動に関する私見を述べます。もっとも、私は分子生物学に関しては専門外ですので、あくまで科学の世界のルールという観点から考察します。博士課程ドロップアウト者で、論文を日本…

日本で無農薬農業が難しい理由

1.はじめに日本では有機農業や無農薬農業はあまり普及していません。一方、EU諸国では有機農業や無農薬農業はある程度普及しています。また、ネオニコチノイド系農薬はEU諸国で規制が強いのに対して、日本ではそれほど厳しくは規制されていません。有機農業…

「かびんのつま」というダメな漫画

1.はじめにこのブログでは、今年の1月に「かびんのつま」という化学物質過敏症を取り上げた漫画を批判しました。今回の記事はその拡大発展版です。単行本が4月末(1巻)と7月末(2巻)に刊行されましたので、まとめて読むことができました。 同作品は小学館…

ヒガンバナに見る「和食」の貧しさ−伝統の捏造−

1.はじめに昨年12月に、「和食」がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されました。 私個人は、この件に関して複雑な印象を抱いております。日本の食文化が世界的に評価されたことは喜ぶべきだと思いますが、この件が一部の偏狭な「…

オランダ農業が日本農業の参考にならない理由 補足

先日の記事では、オランダでは農産物の輸出の際に陸路が利用できるので、海路や空路しか利用できない日本ではオランダの真似はできないと述べました。ここがやや伝わりにくかったようですので、陸路の優位性を簡単に述べておきます。 時間のロスがない 前回…

オランダ農業が日本農業の参考にならない理由

1.はじめにTPPやFTAへの対策の一環として、日本の農業を輸出志向に切り替えようという提案が盛んに為されています。日本は少子高齢化の解決の見込みが全くないので、日本国内の農業市場が今後縮小することは明らかです。だから、海外への農産物輸出を増やす…

「美味しんぼ」の移籍先

「美味しんぼ」は、スピリッツから同じ小学館のビッグコミック系列である、スペリオールに移籍すればいいと思います。 「美味しんぼ」と「かびんのつま」という二大フードファディズム天然崇拝電波エコ漫画が並び立つ悪夢のような光景が楽しめます。 同レベ…

なんで、たわしが東大に!?

なんとなく、クリステル

犬にロンゴロンゴ:人間に読めない文字が犬に読めるはずがない 犬にンゴロンゴロ:自然保護区で家畜を野生化させてはいけない 若いきつねと三十路のたぬき 若いきつねと淫らなたぬき

ちきりん氏のお粗末な科学教育論 続その1 華麗なる自爆

1.はじめに先日のちきりん氏に対する批判記事は大きな反響を得ました。嬉しい限りです。 同氏がまた何やらブログで珍妙なことを書いていたようなので、再度批判したいと思います。前回全く興味がないと書いておきながら、批判を続ける私はツンデレなのでし…

ちきりん氏のお粗末な科学教育論

1.はじめに 私はちきりん氏という人物に全く興味がありません。せいぜい、「安っぽい人生訓を勿体ぶって切り売りしているだけの三文自己啓発屋」という程度の理解しかしていません。 そのちきりん氏がブログで科学教育について何やら語っていました。 下か…

難産という人間の宿命 −自然出産に隠れたマゾヒズムと優生思想−

1.はじめに 「自然出産」と呼ばれる出産方法が良くも悪くも話題になっております。自然出産の定義は難しく、様々な方が様々な意味で用いています。敢えて私が定義するとすれば、曖昧な表現ではありますが、「医療を排除した出産」となりましょうか。よくあ…

「かびんのつま」という残念な漫画

1.はじめに小学館の漫画雑誌、「ビッグコミック スペリオール」で、「かびんのつま」という化学物質過敏症を取り上げた漫画が連載されています。作者はあきやまひできという方です。あきやま氏が化学物質過敏症患者である妻を支える姿がノンフィクションと…

人工知能学会誌の表紙について

人工知能学会誌の表紙が大幅に変更され、女性型のロボットが本を読みながら掃除をしている姿が描かれています。これが女性差別だということで話題になっております。 学会誌名の変更と新しい表紙デザインのお知らせ(人工知能学会)次の号は表紙の絵を「背中…

ドキッ! 男だらけの江戸しぐさ! (鼻)ポロリもあるよ!

「江戸しぐさ」なるヨタ話が時々話題になります。検証するまでもない下らない話だと思いますが、江戸時代をパラダイスだと信じるおめでたい(物事の自分の思い込みに都合のいい部分しか見ない)方々は少なからずいるようなので、各地で定着してしまっている…