バッタもん日記

人生は短い。働いている暇はない。知識と駄洒落と下ネタこそ我が人生。

「自己責任」って何?

最近色々な場面で「自己責任」という言葉をよく聞きます。
私はこの言葉の意味がよくわかりませんし、そもそもこの言葉自体があまり好きではありませんので、極力使わないように心掛けています。

私の知る限り、この「自己責任」という言葉が一般的に使われるようになったのは、2004年にイラクで日本人が誘拐された事件が契機です。
この時のこの言葉の使い方は、「自業自得」とほぼ同じだったと思います。国(外務省)が「行くな」と止めているほど危険な場所に行って犯罪に遭っているのだから自業自得だ、という意味です。
つまり、この時には「自己責任」という言葉は、「他人の愚行を批判する」ために使われていたわけです。

ところが、最近では違う2つの意味で用いられることが多いような気がします。
おかしなことを主張、実践する人がよくこの言葉を使っているように見受けられるのです。

ホメオパシーマクロビオティック、腐った米のとぎ汁等のインチキ健康法を実践している方々は、批判されると判子で押したように「自己責任でやっているのだから放っておいてくれ」と言います。つまり、前述の用法とは全く逆に、「自分の愚行を正当化する」ために「自己責任」という言葉を使っているのです。自分の健康法に科学的根拠があればいくらでも反論できますが、根拠がないことがわかっていて反論できないので、この言葉を盾にして「個人の自由」へと問題をすり替え、批判を無視するのでしょう。

また、そのような方々は、自分の主張によく「自己責任で実践して欲しい」との言葉を付け加えます。今度は「責任転嫁」のために「自己責任」という言葉を使っているわけです。
自分の信じる健康法を他人に勧めたいが、科学的根拠がない。自分は医師や薬剤師、栄養士などの専門家ではないので、そもそもアドバイスする資格がない。失敗するかもしれないが、責任は取りたくない。だから、「自己責任」という言葉を持ち出して予防線を張るのです。

どちらの場合でも、「自己責任」という言葉を使えば何でも許されるかのように考える人が多いのは由々しき事態です。

この言葉の意味をよく考え、軽々しく使わないようにしたいと思います。